沈没した知床観光船KAZU1がカシュギの滝沖の120メートル
の深さで見つかったというニュースが流れました。
悲惨な事故ですが昔私は学生時代にセールボートに乗って
いました。その時に先輩に板子一枚下は地獄という漁師の
言葉を教えてもらいました。
その頃従来ベニヤ板を使っていた舟が次々とFRPの素材の
ものに置き換わっていきました。
マット状のガラス繊維とポリエステル樹脂等で成形して作り軽くて
丈夫、性能もいいということで新しい舟はほとんど全てがFRP製に
変わってゆきました。
その時に感じた事ですが新しい内はいいとして古くなった場合に
経年変化でラミネートした素材が弱くならないのだろうかという
素朴な疑問を持っていました。
大学時代に流行り始め今は既に海には出なくなりましたが、
今回のKAZU1の船長が無線で残したという「大変な事が起きた」
という言葉が気になって仕方ありません。
ここからは個人的な感想で特に科学的な裏付けがあるわけでは
ありませんが、KAZU1の船齢をネットで調べてみました。
すると建造が1985年とあり、その後瀬戸内海で使われていたもの
が現在知床の観光船として使われていたのではないかという記事が
ありました。建造後37年となる訳です。
舟には船検が定期的にあり、船の安全を確保しているという事は
知っていますがこの素材の経年変化による劣化がその検査項目の
中に入っているのだろうかとの疑問があります。
強い横風によって舵が思うように効かない事もあるでしょうし、
海面から隠れた暗礁に思わずぶつかって穴が開いてしまう事も
可能性はあるとは思います。
御巣鷹山で墜落したボーイングの航空機は事故の前に着陸時
尻もちを着いたことがあり、修理チームにより圧力隔壁を修理
したものの純正部品でなく応急修理したものが繰り返す使用で
ジュラルミンの材料が劣化し破壊されたものという事故後の報告
となったと思います。
今後沈没した船が引き上げられ詳細な原因究明がなされるものと
思いますが、荒海で乗る舟は個人的には船齢が20年を超えたFRP船
には乗りたくないと思っています。
冷たい海に流され未だ行方不明になられている方々には1日も早く
発見される事を祈り、お亡くなりになられた方々にはご冥福をお祈り
したいと思います。
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