サル痘は天然痘に似た症状を呈し西アフリカで流行していた
伝染病ですが、ここのところ世界的な蔓延が急速に広がって
きています。
警告を発するかどうかはまだ慎重に検討しているという事ですが
最近の感染状況は次のようになっています。
2017年ナイジェリアで200人以上が感染、死亡率3%
その後5年に亘りナイジェリアからの渡航者特にイギリス、イスラエル、シンガポール、
米国で散見される。
(写真はGMA)
5月20日までにイギリスで20人感染(主にゲイ)
同日WHOはオーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、
ポルトガル、スペイン、スウェーデンで80人の感染者確認。
5月には西アフリカへの渡航歴の無い人への感染が主にヨーロッパで
広がっていました。
5月23日米国はサル痘患者に濃厚接触した人に天然痘のワクチンが
有効であると発表し、3日後EUは加盟国への供給の為のワクチンを
まとめて発注をしています。
6月1,000人以上の感染者発生。通常ウイルスの感染の無い国29ヶ国に
亘っていました。
7月感染者数が14,000人、70ヶ国に亘っています。アフリカでは
5人が亡くなっています。
7月23日には72ヶ国から16,000人の感染者がWHOに報告され
警告の発出が遅れる事で世界的な感染が加速し公共衛生に
深刻な影響を及ぼすのではないかとテドロス事務局長は懸念を
表明しているとの事です。
米国では既にワクチン接種の為の行列ができているという報告
もあります。
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